Vol. 26 - ホクホクの郷土料理「ムームー」

Vol. 26 – ホクホクの郷土料理「ムームー」

Vol. 26 - ホクホクの郷土料理「ムームー」

どの土地にも、その土地の風土を色濃く反映した食文化が存在します。ここパプアニューギニアの名物料理といえば、「ムームー」。これは、伝統的な蒸し焼き料理で、主にお祝い事やゲストを歓迎する際に振る舞われるごちそうです。

ムームーの作り方は、簡単かつ豪快。まず、たくさんの石を火にくべて焼きます。次に地面に掘った穴へアツアツに焼かれた石を入れ、さらにバナナの葉で包んだ肉、魚、イモ、さらにクームー(緑の野菜のこと)も中へ。そして上からバナナの葉で穴を覆い、1~2時間ほど蒸します。煙がたちこめてきたら完成です。

じっくりと蒸された食材はふっくらとして、お肉も柔らかく蒸し上がり、とっても美味。海側ではココナッツで味付けをするのに対して、山岳部ではほとんど調味料を使わないため素材そのものの味が存分に生かされています。塩・こしょうを加えればさらに日本人好みの味わいとなるので、ムームー料理を堪能したい人は持参してもよいかもしれません。

この石焼の蒸し料理、実はパプアニューギニア以外の南太平洋諸国でもポピュラーな料理法です。ハワイの「ウム」、フィジー諸島の「ロボ」、ニュージーランドでは「ハンギ」と呼ばれ昔から人々に親しまれています。この地域にこの調理法が広まったのは、土器文化が定着しなかったからだと考えられています。そのため鍋をつかった「煮る」、「炒める」などの調理法ではなく、道具のいらない蒸し焼き料理が根付いたのでしょう。

みんなで囲んで、分け合って食べるムームーは、いつも仲間同士で協力して助け合うパプアニューギニアらしい文化だといえるのではないでしょうか。村人たちのムームーパーティーに参加すれば、彼らとの距離がぐっと縮まる良い機会となるはずです。

ゴロカ