Vol. 20 - 想像を絶する仮面の祭典!「ナショナル・マスク・フェスティバル」

Vol. 20 - 想像を絶する仮面の祭典!「ナショナル・マスク・フェスティバル」

パプアニューギニア各地には、「シンシン」と呼ばれる民族舞踊が部族の数だけ存在すると言われています。英語のsingに由来する、彼らの伝統や信仰心を表現するシンシンは、地域や部族により大きく異なる独創的なダンス。普段は冠婚葬祭など特別なときにしか披露されないものですが、各地で年に一度行われるフェスティバルでは、盛大な“民族の祭典”を観光客も鑑賞することができます。

毎年7月中旬頃、ニューブリテン島のラバウルで開催される「ナショナル・マスク・フェスティバル」は、この国の数あるお祭りの中でも特に個性的なイベントです。今なお噴火を続けるタヴルヴル山を背景に、トーライ族の成人男子の儀式「キナヴァイ」で祭りは幕を開けます。夜明け頃、大きな丸い目の付いた円錐型マスク、胴体は緑の葉で覆われた仮面神がボートに乗って登場!激しく踊る「トゥブアン」と呼ばれるこの仮面神は、どこかで見たことあるような妖怪にも似たコミカルな風貌・・・。やがて、各地から集まった色とりどりの衣装に身を包んだ部族たちが、歌と踊りで個性をアピールします。
クライマックスは、巨大なトンボの目のようなマスクをつけた「バイニンマン」と呼ばれる男たちがファイアーダンスを繰り広げ、祭りは最高潮に!次々と火の中へ飛び込むこの儀式は、成人する男たちが行う神聖なイニシエーションです。

精霊を表すマスクは、部族にとってスピリチュアルで重要な意味を持つもの。このフェスティバルは、パプアニューギニアのマスクの伝統文化を、地元の人々や観光客へ向けて披露する目的で、1995年から政府により開催されています。

歌、マスク、ダンス、どれをとっても他の国では見られないこのフェスティバル。幸運にも遭遇することが出来たら、きっと生涯忘れられない思い出になるでしょう。

ラバウル&ココポ