Vol. 24 - DNAは一緒?! 興味深い日本との関係性

Vol. 24 - DNAは一緒?! 興味深い日本との関係性

日本から直行便でわずか6時間半で行ける“地球最後の秘境”とも称されるパプアニューギニア。我が国と果たしてどのような関係を持ってきたのでしょうか。太平洋戦争での日本軍駐留、戦地で部族たちと交流を持った漫画家の水木しげるさん。現代では日本人で初めてPNGでの歌手デビューを果たすEMI MARIAさん、当局が日本人プロサーファーたちと共に活動している「サーフィン・キッズプログラム」。さまざまな草の根的交流が現在まで存続してきたPNGと我が国日本。今回は驚くべき、意外なつながりを考察してみます。

民族の祭りを強烈に印象付けるマスク(仮面)の風習は世界各地に分布しており、アフリカからインド、東南アジア、そしてパプアニューギニアと日本にも、現代に至るまで仮面文化が豊富に残されています。毎年7月にニューブリテン島で開催される「ナショナル・マスク・フェスティバル」はPNGの仮面と部族が一堂に会するお祭りですが、中でも飛抜けて個性的なのが、胴体を葉っぱで覆われた個性的な仮面神「トゥブアン」、そしてトンボの目のようなマスクを被った「バイニンマン」。(※vol.4参照)一方、鹿児島県南西諸島のお盆祭りに登場する仮面神を見てみると、悪石島の「ボゼ」、硫黄島の「メン」は日本らしからぬ、南洋文化の影響を感じさせる風貌のマスク。これらをよく見比べてみると、どことなく似ているような・・・。

そこで太平洋の人類史を繙いてみると、紀元前3000年頃に台湾付近から大海原へ漕ぎ出したとされるラピタ人は、東南アジアの島々を経てパプアニューギニアのビスマーク諸島に辿り着き、高度な文明を築いたとされます。その一部はフィリピン沖から北上する「黒潮」の流れに乗って、日本の南西諸島に到達したと考えるのは、ごく自然なことでしょう。ここでもう一つ、手がかかりとして挙げられるのが言語。「オーストロネシア言語族」と呼ばれる民族の移動もまた、中国南東部から台湾、パプアニューギニア北部に至ったとされています。そしてこれは日本語の起源のひとつである、と推測する学説も唱えられているのです。真相ははっきりと解明されていませんが、とても興味深い考察です。

日本とパプアニューギニアは同じ起源を持ち、太平洋という海と仮面文化を共有する仲間である、と考えると何だかワクワクしてきます。歴史と民族のロマンに思いを馳せて・・・