port moresby

  • Vol. 27 – PNGのジャングルは驚くべき生命の宝庫

    November 13, 2016

    0
  • Vol. 24 – DNAは一緒?! 興味深い日本との関係性

    August 13, 2016

    0
  • Vol. 21 – 地球上でもっとも美しい“ダイビング・デスティネーション”の秘密

    May 5, 2016

    0
  • Vol. 16 – パプアニューギニア社会の縮図、WANTOK (ワントク)

    May 1, 2016

    0
  • Vol. 4 – そうだったのか、パプアニューギニア 政治編

    April 9, 2016

    2010年末以来、アラブ世界でドミノ倒しのように起る大規模反政府デモ、そして民主化への潮流が止まりません。チュニジアのベンアリ、エジプトのムバラクという独裁色の濃かった政治家が追放され、リビアのカダフィ大佐は内戦を引き起こした末に戦死。今なお、イエメン、シリア、アルジェリアなどでは現行政府に対する不満は取り除かれておらず、その行く末を世界が固唾を呑んで見守っています。 さて、世界にはどのくらい、独裁色の強い政権による国家があるのでしょうか? ざっと挙げてみましょう。北朝鮮、中国、ミャンマー、サウジアラビア、ベラルーシ、トルクメニスタン、アゼルバイジャン、ジンバブエ、エリトリア、ベネズエラ、キューバなど。世襲制、絶対王制、軍事政権、終身大統領制など、形式は実に様々です。では、あまり知られてはいませんが、「建国の英雄」と呼ばれる人物がいまだに権力の座にとどまるパプアニューギニアの場合はどうなのでしょう? 1975年に独立を果たしたパプアニューギニアは、部族が寄り合う土地柄だけに、国内体制は一枚岩ではありません。90年代のブーゲンビル銅山を巡る反政府運動を見ても分かるように、天然資源を巡る部族と政府の争いは、その埋蔵量も種類も豊富なだけに、今後も絶えないと見込まれます。こうした社会的な不安定要素を抱える共同体から鬼気迫る独裁者が登場するケースが、歴史上繰り返されてきました。マイケル・ソマレ は1975年から80年まで、82年から85年まで、そして2002年から現在まで、20年以上にわたり首相の座に就きました。1936年生まれラバウル出身、大学卒業後に教員や記者を経て政党を結成、その後独立を果たした際の初代首相に任命された人物です。独裁者を好まない、といわれるメラネシア文化圏において、長期にわたる政権運営は異例の出来事といえます。 カダフィやムバラクとソマレは何が違うのか? ひと言で言ってしまえば、それは「政治スタイル」です。ソマレは軍事的行動を好むことも、恐怖で市民を支配することも、少数民族の排除も行っていません。なぜなら、彼の政治家としての長所は、ずば抜けた「調整力」なのです。800以上の部族がひしめくパプアニューギニア、そして大小数多くの島々からなるメラネシア圏。そこでは、長老やリーダーによる合議制で意思決定をすることが一般的です。重要なのは「周辺部族と調和しつつ、いかにして自己利益を最大化させるか」。つまりソマレ首相の政治は、地域的特色を体現した手法といえるのです。 2011年6月「ソマレ首相が首相職を辞した」というニュースが世界を駆け巡りました。5年に1度の総選挙を経て、新たな指導者が選出される運びです。健康上の理由での辞職といわれていますが、大きな政治的混乱を引き起こさず権力移行を計るとは、実にソマレらしい結末と言えます。いずれにせよ、パプアニューギニアの一時代の幕が閉じたのです。 ちなみに総選挙は、2重投票から贈収賄まで、ありとあらゆる珍事件が起こることが予想されます。「最もエキサイティングなナショナル・イベント」といわれる選挙戦は2012年6月です。「パプアの春」がどのように展開するのか、皆さんも注目してください。

    0