パプアニューギニアで、フィヨルド観察も楽しむことができます。オロ州の南岸沿い、ネルソン岬に位置するトゥフィ周辺は、素晴らしい魅力に溢れた場所で、パプアニューギニアの隠れ人気スポットの一つとなっています。
ソロモン海に突き出すような形のネルソン岬は、3つの火山の噴火によりできた岬で、噴火で流れ出た溶岩がリアス式海外やフィヨルドを形成しました。スカンジナビアのフィヨルドとは違い、周辺の水は温かく、湾は美しいサンゴや熱帯海洋生物たちの避難場所となっています。
パプアニューギニアのフィヨルドは深さ90m以上もあり、海抜150mを超す高さで聳えています。 フィヨルドの広い入り口は岩礁に守られており、マングローブが狭い水路を覆う中、山側に向かって広がっています。苔やランで覆われたフィョルドの丘からは、息を呑むような滝が海へと直接流れ込んでいます。
トゥフィではダイビングはもちろん、ブッシュウォーク、ディープシー・フィッシング、ウィンドサーフィン、カヌーなど様々なアクティビティを楽しむことができますが、白い砂浜にただ寝転んで時間を過ごすのもお勧めです。快適な宿泊設備を備えた村のゲストハウスがたくさんあり、フィッシングやダイビング、サンゴ観察ツアーなども手配してくれます。フィョルドの上に建つトゥフィ・ダイブ・リゾートからは美しい山や山の景観を楽しむことができます。低木林から造られたこのリゾート内には、パプアニューギニア全土から収集された様々な彫刻や芸術品が飾られています。
歴史
ゴールド・ラッシュの時代から、第二次世界大戦中の太平洋作戦による荒廃の時代に至るまで、オロ州ではドラマのような歴史ドラマが繰り返されてきました。ココダ・トレイルの北端にあるココダ村から沿岸にかけての地域やブナやゴナの海岸周辺は、第二次世界大戦で最も過酷な激戦が繰り広げられ、ココダ・トレックでは15,000人の日本人兵士が命を落としました。ブナ・ロードにあるジロパ・プランテーションには今でも戦争の残骸が散乱しており、日本人兵士の死を悼む記念銘板が立てられています。
戦争後まもなくして、ラミングトン山が噴火を起こした際にはヒガツル(Higaturu)の町の中心部は壊滅状態となり、死者は約3000人にも上りました。今日、州都は火山から離れた安全な場所であるポポンデタに置かれています。ラミングトン山は、ブッシュウォーカーには人気の登山コースとなっています。
ポポンデッタ、トゥフィ、ココダとアフォレ間を結ぶ道路もあり、この地域の移動には通常PMVバスが利用されています。オロ州では、ニューギニア航空、MBAの他、短区間を結ぶ飛行機が運航されており、ポポンデッタやトゥフィへのフライトもあります。
見どころ
蝶: 北部州は、羽を広げると30㎝にも及ぶ世界で最も大きな蝶、クィーン・アレキサンドラ・バードウィングの生息地ですが、熱帯雨林の減少により、残念なことに絶滅に向かっています。ポポンデッタから北へ40分ほど行った所にあるオンダハリ村では、このバードウィングや同様の種類の蝶を見ることができます。この村を訪れる際には、ポポンデッタのオロ・ゲストハウスに宿泊予約をすることをお勧めします。
芸術と工芸品: 村を散策したり、市場へ足を運んだりすると、手作りの陶器やジュエリー、そしてこの地域特有のタパクロスなどを目にします。タパクロスは、クワの木の皮をたたいて紙状にしたもので、これに自然の色彩を用いた独特のデザインが施されます。毎年10月は、タパクロス・フェティバルが開催され、ポポンデッタにある聖クリストファー教区事務所、オロ・ゲウトハウス、職業指導センターなどでタパクロスを購入することができます。
戦争の遺品と戦闘地:戦争に関する遺品のほとんどは、戦闘地であった海岸沿いのポポンデタ、ブナ、ゴナ周辺に散乱しています。これらの地を訪れるには、ガイドを付けることをお勧めします。詳細な情報は、オロ・ゲストハウス、またはココダ・トレイル・ツアーオペレーターまでお問い合わせ下さい。
お勧めアクティビティ
ダイビングとシュノーケリング:ネルソン岬に位置するトゥフィは、海水の透明度も格別な上、火山の噴火で造られたフィョルドに囲まれたリアス式海岸には様々な種類の魚や美しいサンゴが群生しています。戦争時の撃沈船やドロップオフの岩礁などへも簡単に行くことができ、ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)やウツボなどの姿を目にすることができます。コリンウッド湾に位置するワニゲラは、シュノ―ケリングには絶好のスポットで、トゥフィからはボートで行くことができます。 ポートモレスビーからトゥフィとワニゲラに向かうPNG航空(Airlines PNG)の直行便が週1回運航されています。
カヌー:トゥフィ周辺のゲストハウスから、アウトリガー・カヌーを利用して周辺の探索をするのもお勧めです。エムボゴ(Embogo)川沿いにカヌーを着け、川沿いの暮らしを間近に観察することができます。宿泊や川の進路に関する情報は、オロ・ゲストハウスで確認して下さい。
トレッキングとウォーキング:ココダや周辺のゲストハウスは、ポポンデタから車で約2時間の距離にあります。ポポンデタでは、ガイドを見つけ、ココダ・トレイルの情報を入手しておきましょう。 ラミングトン火山(1585メートル)へは、ココダ・ロードからすぐのところにあるサセンバタ・ミッション(Sasembatta Mission) から登ることができます。頂上へ辿り着くには、2日間をかけ暑い山道を登る必要がありますが、頂上からの眺めは絶景です。登山の前には、地元の村から立ち入りの許可を得るとともに、ガイドを付けるようにしましょう。
トゥフィ周辺は、リアス式海岸に沿って散策を楽しめるコースが沢山あり、旅行会社がボートでポイントまで送迎もしてくれます。トラファルガー山(1644メートル)は、一晩かけて登るガイド付きのハイキングがお勧めです。アフォレの小さな町周辺にある高原も散策には最適で、コウモリが住む深く険しい洞窟探検も可能です。 |