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マヌス州

マヌス州は、面積と人口に関してはパプアニューギニアで最も小さな州ですが、海洋生物と美しいサンゴ礁に囲まれた広大な海を擁し、アドミラルティ島や赤道の北側に広がる無人島を含む群島から構成されています。

島の岩礁へはモーターボートやカヌーで渡ることができ、パプアニューギニアの素晴らしいダイビングとフィッシングを楽しむことができます。アウトドアー愛好者には、マヌスの船乗りの間で瞬く間に広がった人気スポーツ、シーカヤックがお勧めです。シーカヤック・ツアーは、日帰り旅行から一週間の旅程のものまで様々にアレンジ可能で、海洋生物や潮の流れを楽しみながら、マヌスの美しい景観を楽しむことができます。

マヌス州最大の島であるマヌス島は、険しいジャングルに囲まれた島で、中央には標高700mの山岳地帯の尾根の稜線が広がっています。空港はロスネグロス島のモモテにあり、マヌス島とロスネグロス島は、ロニューブリッジと呼ばれる橋で繋がれています。

第2次世界大戦時には、マヌスは日本軍に占領された後、アメリカとオーストラリの連合国軍による補給拠点となり、シーアドラー・ハーバーには、広大な軍事基地、空港、ドックの建設に多額の費用が投じられました。軍事基地の名残は、今もこの周辺で見ることができます。戦争中は、600もの船が湾に停泊していましたが、今では小さな入り江と素晴らしい岩礁に囲まれた平和な場所となっています。

見どころポイント

ロレンガウ: マヌス州の州都。ほとんどのお店や市場などは埠頭近辺に集中していますが、政府関係の建物や主要な宿泊施設は、湾に沿って東へ1㎞ほど行った所にあります。

ロニューブリッジと洞窟:  マヌスで是非お勧めしたいのが、ロニュー・ケーブの大洞窟探検です。ここは、ロスネグロス島にあるロニューの主要道路からわずか30秒ほどの場所に位置し、ロレンガウの町からは車で10分ほどのところです。石灰岩からなる洞窟の中には、幾つかの大きな部屋のような空間がありますが、中は大変暗いので、懐中電灯などの明かりが必要です。また、滑りやすくなっているので、しっかりした登山用の靴をお勧めします。ここは、今では小さなコウモリやカニの住処となっていますが、第二次世界大戦中は、日本の占領軍に対する連合国軍の爆撃から逃れるための防空壕として地元の人達に使われていました。洞窟や橋への道順は、ホテルのスタッフ、または地元の人にお尋ね下さい。

戦争の残骸: 第二次世界大戦中、マヌスは連合海軍の一大軍事基地でした。錆びた戦車、古い埠頭や滑走路、防空壕や浮橋用の箱船、弾丸、使い古された銃、ヘルメット、戦闘用ボートといった戦争の残骸がマヌスの島々には散乱しています。ロンブラム海軍基地には、高射砲、古い短剣、マッカーサー将軍の参謀本部などが残されており、周辺では、その他様々な戦争の残骸を目にすることができます。ロスネグロスにあるモモテ空港や森林地帯にも、戦争時に使用された備品が散らばっています。ロレンガウの町や、ピティリュ島、ハワイ島をはじめとした周辺の島には、不発爆弾をはじめとした数多くの戦争の遺物が残されています。シーアドラー・ハーバーやマヌス島周辺には撃沈された船も多数眠っていますが、それらの撃沈船を捜すには、地元のガイドが必要かもしれません。長い時間を経て、海流や最近南太平洋を襲った大潮の影響もあり、それらの船はすでに跡形もなくなっているか、海底深く沈んでいると思われるからです。

文化: マヌス州で8月の終わりに3日間をかけショーが開催されます。また、島の中央にある村ブヤン(Buyang)では伝統的な踊りを見ることができます。

お勧めアクティビティ

ダイビングとシュノーケリング:  大半がサンゴ礁に囲まれ北部沿岸の海は透明度も高く、素晴らしいダイビングやシュノーケリングを体験することができます。様々なサンゴ礁や魚はもちろん、戦争時の沈没船に加え、1月から3月まではクジラの姿を目にすることもできます。北部沿岸の沖合に位置するアンドラ島とアハス島はダイビングやシュノーケリングにお勧めの場所で、宿泊施設もあります。

スイミング:  町からロレンガウ川の5キロメートルほど上流には、スイミングや水遊びに最適な滝や自然の淡水プールがあります。また、ララ島にあるサラメイやロレンガウの西に位置する北部沿岸には、スイミングも楽しめる素晴らしいビーチが広がっています。ただし、こうしたスイミング・スポットへ行くにはボートが必要です。

フィッシング: ハーバーからボートをチャーターして、素晴らしいフィッシングに出かけましょう。どこの沿岸部でも、面白いほど魚が釣れます。

ハイキング:  マヌス島の内陸部は、険しいながらも美しい景観が広がり、申し分ないハイキングを楽しむことができます。「ハイキング・トレイル」と呼ばれるものはありませんが、地元のガイドと共に島の伝統的なウォーキング・コースを楽しむことができます。

また、他の見どころもたくさんあります。固い黒色の火山性花崗岩や赤土のような粘土状の堆積物などは、ここが火山から生まれた島であるということを証明するものです。また、マヌスは降水量も多く、そのため島中に大きな河川や滝が流れています。カリ村から2時間ほど歩いた所にはリアプ村という大きな村があり、ここがイースト・ウエストハイウェイ(東西ハイウェイ)の終端となっています。ジャングルが広がる大自然の景観や沢山の野鳥の姿には誰もが心を奪われます。カリ村の近くには、マヌスで最も高い標高を誇るドレムセル山(Mr. Dremsel) が聳えています。また、バルアン(Baluan) 近郊の島に渡り、現存する最大のクレーターの頂上までハイキングを楽しむのもお勧めです。

アイランド・ホッピング:  マヌスにある島はどれも興味深いものばかりです。人口密度の高い大きな島から、鳥しか生息していないような小さな島、サンゴ礁に囲まれた島からまったくサンゴ礁が見当たらない島まで、多様性に富んでいます。ここでは、それぞれの島について少し触れておきます。

アハス島とオネッタ島: マヌスの西海岸沿いに30分ほどボートで行った所にアハス島があります。アハス島とオネッタ島の周辺には広大なサンゴ礁のラグーンが広がり、シュノーケリングやダイビングの人気スポットとなっています。この島に暮らす人々は岩礁のいくつかの場所ポイントでは絶対に漁をしてはいけないという古い言い伝えを今も守っています。ここでは、文明に冒されていないスケールの大きな海の生活を垣間見ることができます。地元の人々は、サンゴ礁の保護育成にも努めています。また、3mもの波が押し寄せる11月から3月にかけては、サーファーを楽しむ人の姿が多く見られます。

アンドラ島:  アハス島とオネッタ島を数キロほど過ぎた所にアンドラ島があります。隠れ家的なゲストハウスもあり、素晴らしいシュノーケリングも楽しむことができます。

ハワイ島、ピティリュ島(Pityiluh Island)と2つの島:ロレンガウ沿岸からすぐのところにあるピティリュ島は、戦争時には連合国軍の滑走路として使用されていました。細長い形の島の至る所に戦争の遺物が残されています。

ハワイ島は、悲惨な歴史を物語る島です。それほど広くもない島ですが、日本軍と連合国軍の戦いが繰り広げられた激戦地で、今でも弾丸が散乱しています。その一方、見事なラグーンに囲まれた海には新鮮なロブスターが豊富に獲れ、ロレンガウの町にあるレストランへと運ばれています。シュノーケリングやダイビングを楽しみに、多くの人がやってくる島です。

さらに、ハワイ島周辺には2つの島があり、ダイビングの人気スポットとなっています。ゲストハウスやバーなども揃っていますので、友人やご家族との旅行にもお勧めです。

ハワイ島と周辺の2つの島はシードラー湾内に位置し、それぞれの島間は5分くらいの距離で行き来が可能です。ロレンガウからは10分ほどの所にあります。

ララ島(Rarar Island): ロレンガウからわずか2分という場所にあるのがララ島で、スイミングに最適な美しいビーチが広がる島です。泳いで行くことができる距離ですが、カヌーまたはボートに便乗し、途中降ろしてもらうこともできます。

ロウ島: 3つの噴火口をもつ死火山の島で、マヌス島の南東約20㎞の所に位置しています。ロンジュ(Lonju) 橋から、この島へ向かう片道30キナのボートが出ています。ロウ島は、黒色のガラス火山岩である黒曜石が採れる南太平洋では数少ない島の一つで、採掘された石は武器や物々交換の道具へと加工されてきました。このロウ島特産の黒曜石からできた武器は、太平洋全域やアジアの一部で発見されています。今でも、この島の至る所で黒曜石の採掘場を見つけることができます。また、ロウ島には温泉の出る場所がいくつかあり、島の北部沿岸に位置するボウンではこの温泉水が小さな湖に流れ込んでいます。

バルアン島: マヌスの南東38㎞、ロニュー橋から小型モーターボートで3時間ほどの所に位置するのが神秘的な火山の島がバルアン島です。ロウ島を過ぎ、すぐの場所にあります。マヌス、そしてパプアニューギニアにとっても歴史的な重要性を持つこの島は、大きな火山口を持つ巨大死火山のマルス火山があることでも有名です。夜には、島の湖岸線から岩の深みへと流れ出る温泉に浸かるのもお勧めですし、地元のベテラン漁師をガイドに釣りに行くのもいいでしょう。この島へのアクセスとしては、ロニュー橋から出るマーケットボートに便乗させてもらうことも可能です。ゲストハウスのような宿泊施設はないので、親切な地元の人を探して泊めてもらいましょう。

ツルアン島(Tuluan Island):  1950年代、海底爆発により流れ出た溶岩が、急速に冷却されて出来た島がツルアン島です。地元の学校では、この島から持ち帰った岩などが科学の教材としてよく使われています。海底では今なお地熱活動が盛んなため、大変興味深いダイビングを楽しむことができますが、危険に対する十分な備えは必要です。ツルアン島は、ロウ島とバルアン島の間に位置しています。

マヌスでのサイクリング:  マヌスの道路は、現地の基準からすると大変良く整備されています。町やモモテ空港へと向かう道はほとんど舗装されていますが、所により砂利道や現地のピジン語で「カラナス」と呼ばれるでこぼこ道もみられます。幹線道路を東へ向かい自転車で走ると、ロニュー洞窟に到着し、さらに行くとモモテ空港が見えてきます。また、幹線道路を西へと向かえば、丘陵が広がる島の内陸部に到着します。この一帯を楽しむには、サイクリングはお勧めです。

宿泊施設:  様々なホテルやロッジ形式の宿泊施設の他、村のゲストハウスなどを利用することが可能です。一例としては、ロレンガウ・コハイ・ロッジ、アンドラ・ゲストハウス、ルキニ・ゲストハウス、ジョン・アカウ・ロッジ、サラピヤップ(Tharapiyap)トランジットハウス、ハーバーサイド・ホテルなどがあり、いずれも快適な宿泊を楽しめます。

フライト:  マヌスまでは、ニューギニア航空が週2便運航しています。詳細は、ニューギニア航空のウェブサイト(www2.air-niugini.co.jp )をご確認下さい。オンライン・ブッキングも受け付けております。飛行機は、ロレンガウの町から車でわずか45分程の所に位置するモモテ空港に着陸します。モモテ空港からは、空港とロレンガウ間を走るシャトルバス、またはタクシーのご利用をお勧めします。

 

 

 

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