パプアニューギニアの南部沿岸に位置する湾岸州は、高地の山々、低地の河口三角州(デルタ地帯)に加え、広大な緑の平野が特徴的な地域です。ツルマ川、キコリ川、プラリ川、バイララ川といった大きな川が、パプアン湾の沼地のような三角州へと流れ込んでいます。湾岸州には、東部沿岸や山々に沿って長さ約500㎞の道路が走っています。
ほとんど旅行者が訪れることもない湾岸州には旅行関連施設は見当たりません。しかし、ゲストハウスがいくつかある他、村に滞在することも可能です。フィッシングやカヌーの他、この土地の開拓者が通ったと思われるワイルドな道を探検するトレッキングもお勧めです。1900年代の金採掘に使われた道を巡るトレッキングコースなどもあります。
三角州周辺に暮らす人々は、沼地のような河岸の上に高床式住居を建てています。川の流れによっては、村を移動することもしばしばあります。それぞれの村は、ドーブまたはラビと呼ばれる男性が住む長い共同住居を中心に形成されています。今日、共同住居には大切な道具や儀式に用いる品々などが収納されていますが、昔は射止めた敵の頭骸骨が並べられていました。通常、男性たちはこの共同住居で眠りにつく一方、女性たちは外にある小さな小屋で眠るのが習わしです。
見どころ/お勧めのアクティビティ
芸術品・工芸品: 湾岸州における芸術は、この地域特有の傾向が強く見られます。人狩りは、西欧文明の到来により消滅しましたが、マスク、うなり板(細長い板にひもを通したもので、振り回すとうなり声に似た音を生じるもの)、頭を乗せる台、頭骸骨用のラック、ゴープボードなどを目にすることができます。ゴープボードとは、勇敢な行いや敵を倒した者用の楕円形の棺で、抽象的な形や様式化された形に掘られています。
カインチバ(Kaintiba):湾を背にした山の中にあるこの地域は、ウォーキングにお勧めです。カインチバにはたくさんの村もあり、滞在することも可能です。
ラケカム盆地(Lakekamu Basin): 森に囲まれたこの盆地は野鳥と自然動物の宝庫です。第二次世界大戦中には、マララウアからモロベ州のワウ近郊のエディ・クリークまで食糧を運ぶために、軍用トラックが走っていました。この周辺のゲストハウスとしては、マラカ、カコロ、テカクなどの村にあります。
モアレ・フェスティバル(Moale Festival): モアレ・フェスティバルは、サゴヤシやモツアンの素焼鉢の取引を行うため、中央州から湾岸州へと向かった伝統的なモツアン(Motuan)貿易航海を記念して、毎年9月に開催されます。
芸術工芸州立学校フェスティバル: 毎年11月に開催されるフェスティバルです。 |