西部山岳州との境界に位置するエンガ州は、険しい山々や渓谷、そして流れの早い川で有名です。屈強な部族として知られるエンガ族のほとんどは、自給自足の生活を送っています。
コーヒー・プランテーションの導入とポルゲラ鉱山の金・銀採掘が進むにつれ、エンガの地主たちは貨幣資産という概念を持ち始めました。特に、金の採掘量は南アフリカを凌ぎ、世界一の量を誇っていました。
エンガ州の儀式
部族内の論争には、今なお闘争による解決手段が用いられている他、富の譲渡やお披露目は今でも昔ながらの慣例に従い、極楽鳥の羽をあしらった見事な髪飾りを身につけた部族の長老が儀式を執り行います。 そして顔に茶色のペイントをほどこした雄々しい戦士たちは、クンドゥ(Kundu) の太鼓の音に合わせて夜まで踊り続けます。 伝統文化の集大成とも言えるシンシンは、トキの鳴き声をあげながら踊る儀式で、何日間も続きます。その間、偉大なる富の象徴とされるたくさんの豚が生贄として捧げられ、野菜と共に葉っぱで包まれ蒸し焼きにされます。このご馳走がまずは来賓に配られたあと、みんなで分け合いながら饗宴を楽しみます。
見どころポイント
ワバック: エンガ州の州都ワバックは、マウントハーゲンから車で4時間の距離にあります。 険しい山々に囲まれたエンガ州では、西側にあるコーヒー農園と広大なポルゲラ鉱山を除いてはほとんどが未開の地です。マウントハーゲンからワバックに至る途中には、素晴らしい景観が広がる農村地帯を横切り、標高3000mのカウゲル峠を越えます。ワバック周辺には、カイアツプ・オーキッド・ロッジ、ザ・ワバック、そしてリーズナブルな山間の隠れ家として知られるマルヤ(Malya)ホステルをはじめ、快適なロッジがいくつかあります。これらのロッジでは、送迎やデイツアーの手配もしてくれます。
ワバック・カルチャー・センター: ワバックには、博物館、美術館をはじめ、エンガ州固有のサンド・ペインティングの制作に勤しむ若きアーティストの工房などが立ち並ぶ文化センターがあります。博物館では、エンガ州やその他の地域で収集したウィッグ(かつら)やマスク、戦いの際に用いられる盾などを見学することができます。
エンガ・フェスティバル: 毎年8月に開催されるエンガ・フェスティバルは、ゴロカやハーゲンで開催されるフェスティバルを小型化したものです。
ポルゲラ: ポルゲラは、パプアニューギニア最大の鉱山です。金、銀いずれも、鉱山の地表面を掘り下げて地下で採掘を行うオープンカット工法が用いられています。もともと鉱山の採掘のために作られた町中には、様々なタイプの宿泊施設が立ち並んでいます。
ライアガム: ライアガムには研究施設と様々なランが咲き誇る植物園があり、ポルゲラへと向かう近道にもなっています。
お勧めアクティビティ
ウォーキングとトレッキング: トレッキング愛好家にとって、この素晴らしい大自然の中を歩く喜びは格別です。エンガ州の西にあるライアガム(Laiagam)の植物園では、100種類を超える野生のランや13種類以上のシャクナゲを楽しむことができます。また、エンガ州の中央に広がるラウ湖(Lake Rau) は海抜3000mの高さにある火山湖で、プマス(Pumas) 村からは歩いて行くことができますが、ガイドを雇うことをお勧めします。 |