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ブーゲンビル自治区

ブーゲンビル自治区は、ブカとブーゲンビルの2つの島及び周辺の小さな島々と環礁珊瑚島から形成される地域で、パプアニューギニア本島の北東に位置しています。ブカはビジネスの拠点として急成長を遂げる一方、南海の宝石と呼ばれています。ブーゲンビルの火山島は生い茂ったジャングルに覆われており、世界最大の洞窟「べヌア」でも有名です。島で最も高い地点にあるバルビ山は、標高2685メートルの休火山です。

約200年前、フランス人冒険家がこの土地の美しさを世界に伝え始めたのを機に、ブーゲンビルは絵画のような完璧なビーチと湾で有名となりました。フランスの影響は今でも色濃く見られ、タクウ島やヌクマヌ島では、ポリネシア語が使われています。ブーゲンビル全体では、23の言語が使われています。

ブーゲンビル自治区を旅する
およそ10年に及ぶブーゲンビル島の内戦を経て2005年に設立されたブーゲンビル自治区は、今や繁栄の時期を迎えています。ポートモレスビーからブカまでは、火曜日、木曜日、土曜日の週3回、ニューギニア航空のF100 ジェット機が運航されています。透き通るような水の上を飛行し、フレンドリーな人々が迎えてくれる空港に到着すると、そこから町まではタクシーでわずか数分の距離です。東岸へと向かう主要道路もはじめ、全ての道路は再建中ですが、ブカからは南のアラワ近くのキエタへと向かう湾岸船が運航されています。

宿泊と買物
快適なゲストハウスや小さなアイランド・リゾートが沢山あり、町の中心となる海岸通りには市場や各種のお店、カフェやコーヒーショップなどが並んでいますので、滞在も存分にお楽しみ頂けます。

シュノーケリング
ブカの海岸沿いの海域を探険してみましょう。熱帯魚の宝庫と言われるこの一帯は、スイミング、ダイビング、シュノーケルなどがお勧めです。ただし、ブカ水路の透明な水は素晴らしいスポットであると同時に、潮の流れが急なため注意も必要です。もう少し穏やかなスポットをお望みなら、ブカ水路の南端に位置する小さな島々の周辺がお勧めです。限りなく透明に近いこの海域では、わずか数メートルのところに日本のゼロ戦をはじめとする戦争の遺物を見ることができます。

沖合の島々
ブカやブーゲンビルの沖合の島々へは定期的にボートが運航されており、スイミングやフィッシングには最高のスポットです。サハノ島は、ブカからわずかボートで数分の距離にあり、1960年までは州政府が置かれていました。サハノには、今でも美しく手入れされた芝生や庭を備えた植民地時代の建物が残っています。

水泳
ブーゲンビル自治区の遠方には、白砂海岸のビーチや透明度の高い海に囲まれた静かで美しい島々が広がっています。日光浴にも最適なスポットです。ソハノ島の険しい岸壁周辺には、水泳に適した素晴らしいビーチがあります。

ウォーキング
散策を楽しみたい方には、町からすぐのところに沢山のウォーキング用トレイルがあります。ただし、地元の人にガイドをお願いするのがいいでしょう。

トレッキング - ヌマヌマ・トレイル
ブーゲンビルの東岸、ワクナイにあるヌマヌマからは、62キロに渡る険しいトレイルが延びており、ブーゲンビル島のクラウン・プリンス山脈から西岸のトロキナへと続いています。このトレイルは、ココダ・トレイルやブラックキャット・トレイルのようには整備されてなく、ほとんどはジャングルに覆われています。
また、道中には、エムプレス湾とブーゲンビルにおける連合軍と日本軍の戦いの際に使用された第二次世界大戦時の遺物が散乱しています。

芸術と工芸品
ブカと北ブーゲンビルの工芸品や風習は、文化に興味のある人なら魅力を感じることでしょう。代表的なものは、「ウペイ」と呼ばれる州旗が描かれた織物のかぶり物で、仲間入りの儀式(イニシエーション)や結婚式の際に、若い男性に用いられています。

土曜日に開催される市場には、南西の山岳地帯からシワイ族(Siwai)やテレイ族(Telei)が、有名なブーイン・バスケットを携えて集まります。このバスケットは正真正銘の南太平洋伝統工芸品で、美しい色合いと複雑な蓋がついた丸い形をしています。ジャングルのツタを使って精巧に編まれたブカ・バスケットというものもあります。    また、ブーゲンビル自治区は木の彫刻物でも有名です。幾何学的なデザインのティンプッツ彫り(Tinputz)の他、北ブーゲンビルでは抽象的な動物や人間の形をしたデザインの彫刻物が作られています。さらに、南にあるロリバナの村では、写実的な人間の形をした彫刻物が有名です。

バードウォッチング
ブーゲンビルは、パプアニューギニア本島のどこよりも鳥の種類が多いことでも有名です。98種類の鳥が棲息しており、ビスマルク諸島の東に位置する太平洋諸島の中では、ガダルカナルに次ぐ多さとなっています。
これらの鳥の多くの種類はすでに分類学的な認定はなされていますが、未だに認定が定かでない鳥もいます。 地元の人が「オジジ」と呼ぶ鳥もその一つで、この名前は早朝に聞こえるこの鳥の歌声からきています。      その他にも、パイド・ゴーシュワク(Pied Goshawk)、ソロモン・シー・イーグル、ブーゲンビル・クロウ、アイランド・ インペリアル・ピジョン、マッキナリー・クックーダブ、ウルトラマリン・キングフィッシャー、ビーチ・キングフィッシャー、セミサンショウクイ、スティール・ブルー・フライキャッチャー、アイランド・モナコ、ブラック&ホワイト・モナコ、シャイニング・フライキャッチャー、ブーゲンビル・モナコ、イエロースローテッド・ホワイトアイ、ブラウン・ウィングッド・スターリン、パシフィック・スワローなど、様々な種類の鳥を見つけることができます。

自然の魅力

ベヌア洞窟
この巨大な水たまりの穴は、世界で最大の洞窟とされており(長さ470m、幅150m、高さ170メートル)、ケリアカ台地に面したトロキナ地域に位置しています。中には高さ18mにも及ぶ石筍(床面にタケノコ状にできた石灰岩の沈殿物)が聳えています。ブーゲンビル島には他にもたくさんの洞窟がある他、ブカ島には簡単に行ける洞窟も幾つかあります。


ブーゲンビルには約60の湖があり、中でも南ブーゲンビルのブーイン近郊にあるラハラ湖が最大のものです。
ブーゲンビルの見事なカルデラ湖であるビリー・ミッチェル湖やラロル湖などへも歩いて行くことができます。鬱蒼としたジャングルに囲まれた中、海洋生物が棲息する淡水湖もあります。

活火山
太平洋火山帯に位置するブーゲンビルには、6つの活火山があります。 そのうちの3つの活火山には歩いて行くこともできるので、勇気ある人は是非チャレンジしてみて下さい。

バルビ山
ブーゲンビル島の北側に位置する活火山のバルビ山は、州で最も高い標高地点となります。バルビ山には、6つの噴火口(クレーター)があり、その内の一つは美しいクレーター湖を擁しています。

バガナ山
パプアニューギニアで最も活動が活発を見せるバガナ山は、島の中央に位置しています。バガナ山は、バルビ山以上の活動をみせています。

 

ビリー・ミッチェル
もう一つの魅力ある火山がバガナ山の北東数キロの所にあるビリー・ミッチェルで、その噴火口にあるビリー・ミッチェル湖は幅2キロにも及ぶ大きさです。深さは90メートルにもおよび、鬱蒼としたジャングルに囲まれています。ビリー・ミッチェルという名前はアメリカ空軍の父と言われたアメリカの将軍の名前に由来しています。
一週間もあれば、全ての火山をハイキングで回ることができますが、その場合はココパウ・タウンの南から1時間半ほど車で行った所にあるワクナイが拠点となります。ブカ・タウンからブカ・パッセージを過ぎたところにあるココパウは、ブカとこの島の他の地域を結ぶ輸送拠点となっています。ハイキングは、体力に自信のある方にのみお勧めします。

歴史
第二次世界大戦中、ソロモン諸島近くのガダルカナル島での激戦の後、ブーゲンビルは、アメリカ海軍にとって重要な軍事拠点となりました。 日本連合艦隊司令長官の山本五十六の搭乗機はこの島の上空で撃墜され、その機体がジャングルの茂みの中で発見されました。

歴史的スポット

日本連合艦隊司令長官 山本五十六機撃墜場所
ブーゲンビルの南に位置するブーインの北25キロの地点に、1943年4月18日、連合軍により撃墜された日本連合艦隊司令長官の山本五十六の搭乗機が残されています。
三菱G4M(通称“ベティ”爆撃機)に乗った山本五十六長官は、ソロモン諸島の視察へ向かう途中に、アメリカ海軍により撃墜されましたが、彼の死は第二次世界大戦中の日本軍の士気に大きなダメージを与えました。
現在、この撃墜場所は、生い茂ったジャングルに覆われていますが、地元の旅行会社が催行しているツアーもあります。

トロキナ第二次世界大戦戦闘地
ブーゲンビルの西岸にあるトロキナは、連合軍と日本軍にとって重要な侵入拠点と同時に激戦が繰り広げられた場所で、第二次世界大戦中の遺物が沢山見受けられます。また、第二次世界大戦中に建設された滑走路や道路網などが今でもそのまま残っています。トロキナな、戦前はサーフィンで有名な場所でした。トロキナへ行くには、ブカからボートをチャーターするのをお勧めします。

リトル・トーキョー
リトル・トーキョーは、日本軍の地下基地として利用されていました。第二次世界大戦中にブーゲンビルを支配していた日本軍は、多くの日本人をこの地に定住させる計画でした。地元の人の話では、日本軍の巨大な白い貯蔵庫は、今では厚いジャングルに覆われており、過去の出来事を忘れさせてくれます。リトル・トーキョーは、ブーゲンビルの南、ブーインから車で行くことができます。

ニッサン・アイランド
ブカの北100キロに位置するこの島には、第二次世界大戦時のアメリカ空軍の滑走路や軍専用のスイミング・プールをはじめ、様々な戦争の遺物が残されています。ゲストハウスもあります。この島への交通手段としては、スピードボートや定期的に運航されている船などがあります。

文化的アトラクション

ブーゲンビルの文化・風習
ブーゲンビルの文化・風習は太古の昔から変わることなく、恵みをもたらす聖なる地球を崇める精神に基づいています。時として、自分たちの土地を、聖なる土地(畏れ、そして守るべきもの)と呼んでいます。
母系社会に基づく制度により、女性は特別で精神的な意味を持つ存在として崇められています。この母系社会の文化はニューギニアの他の小さな島でも見られます。風習や文化、習慣などにも多様性が見られますが、この文化を理解する一番の方法は、実際にその村に行って数日間そこで暮らすことでしょう。

リード・フェスティバル
2年に一度の祭典「リード・フェスティバル」は、ブーゲンビルの人達の多様性に満ちた文化を体験できるお祭りで、数日間にわたり踊りや歌、演劇が繰り広げられる他、伝統的な工芸品や芸術品も展示されます。
アラワをメイン・ステージに開催されますが、ブーゲンビル各地で様々なパフォーマンスが繰り広げられます。
そしてこのイベントは、若いブーゲンビルの若者たちが、自分達の文化を年長者から直接継承できる機会ともなっている他、地元の子供達による作品も展示されます。

モナ・フェスティバル
毎年7月にブカの町で開催されるモナ・フェスティバルは、ブーゲンビルの人々の航海の伝統を祝うお祭りで、州の各地から集まったグループにより様々な文化パファーマンスが繰り広げられます。モナ・フェスティバルは、カヌー・フェスティバルと呼ばれる場合もあります。
「モナ」という名前は、その昔、ソロモン海に浮かぶ村や島々で海洋貿易や盗賊行為を行う際に用いられた大型のカヌーを意味します。モナは、大きな木の幹をくり抜いて造られる、いわゆる「丸木舟」とは異なり、荒削りの厚板と特別な植物のツルを利用して造られ、木の種から絞った樹液を用いて防水加工を施します。10人の漕ぎ手を必要とするこのカヌーは、水の上を滑らかに進むことができます。

マニー・ビレッジ・リソースセンター
マニー・ビレッジ・リソースセンターは、キエタとアラワの上に位置するコンガラ・マウンテン森林地帯の中央にある文化プロジェクト施設です。この地域の伝統的に基づく文化や風習を保護することを目的に設立されたこの施設は、全て自己資金で運営されています。若い世代の人々が、自分達の文化や森林、ジャングルの重要性を認識し、それを忘れないためにと、2人の兄弟により設立されたのが始まりでした。

その他のアクティビティ

ブーゲンビルでのサイクリング
サイクリングを楽しみたい方には、ブーゲンビルとブカの島でのサイクリングをお勧めします。道路はサンゴを固めるか、細かく砕いたもので造られているものがほとんどですが、舗装された道路もいくつかあります。
ブカ島は一日もあれば、サイクリングで回れる距離ですし、ココパウからアラワまでは、途中村でのキャンプを楽しみながら2~3日の行程で到着します。ご自分の自転車を持参することもできますし、地元のお店で購入することも可能です。レンタル・バイクはありません。サイクリングを楽しむ場合は、地元のガイドの同行が必要です。

治安と安全対策

常に地元のガイドに同行してもらいましょう。
ブーゲンビルでは風習や文化的理由もあり、地元のガイドを雇うことが大切です。

地元の人たちのホスピタリティに敬意を払いましょう。
ブーゲンビルの人は、ゲストが常に安全かどうかを確認する習慣があります。彼ら達のやり方で、あなたの安全を確認することもありますが、ご理解下さい。また、公衆の面前で地元の人たちとの激しい口論は避けましょう。

聖なる場所に敬意を払いましょう。
ブーゲンビルには、聖なる場所が数多く存在します。ガイドの案内によく耳を傾けると同時に、聖なる場所ではどのように振る舞うべきか尋ねてみましょう。

政治に関する議論は避けましょう。
ブーゲンビルでの政治に関する議論は避けた方がいいでしょう。

モーガン・ジャンクションとノー・ゴー・ゾーン(No Go Zone)では注意して下さい。
ブーゲンビル・クライシス(独立戦争)の中心地であったこれらの場所には、今でもバリアが貼られています。交通の流れには、特に支障はありません。パンガナ方面へ向かうには、No Go Zoneを通過する必要がありますので、地元のガイドに事前に相談して下さい。

マラリア
マラリアの予防接種と処方薬をお忘れなく。

熱帯潰瘍
ブーゲンビリアを旅行する際には、抗生物質処方薬を持参しましょう。きり傷やすり傷は、できるだけ早急に治療しましょう。ここでは、小さな外傷がすぐさま熱帯潰瘍へと進行します。

ソルト・ウォーター・クロコダイル (イリエワニ)
川や海岸沿いの岩礁付近では、ソルト・ウォーター・クロコダイル (イリエワニ)に注意しましょう。

ジュゴン
夜間にパドリングをする際には、ジュゴンに注意しましょう。おとなしい生物ではありますが、カヌーを簡単にひっくり返すことができるので、大変危険です。
 

 

 

Lizard
 
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